FXとは、「Foreign eXchange」を略したもので、「外国為替証拠金取引」といいます。
が、覚えておく必要は特にないと思います(笑)
ドルなどの外国の通貨(為替)を買ったり売ったりしたときに発生する差額によって利益をねらう取引です。
差益を狙う取引画像
たとえば、アメリカへ海外旅行に行くときのことを考えてみましょう。
出発時に、日本で「1ドル=100円」で円を米ドルに交換したとします。
帰国して、米ドルを日本円に戻すときに、レート(通貨を交換する価格)が
「1ドル=102円」になっていたなら、日本円で2円(102円-100円)おトクになります。
1,000ドルを交換したなら、2,000円(2円×1,000ドル)おトクになりますね。(※スプレッドは計算に含めておりません)
海外旅行イメージ

円高、円安は外国の通貨に対する相対的な「円の価値」のことを指しています。
円高ドル安画像
外国の通貨に対する円の価値が下がった時が「円安」、円の価値が上がった時が「円高」となります。

例えば、1ドルが110円から1ドル105円に動いた場合を考えてみましょう。
1ドルの価値が110円から105円に下がったことになりますので、ドルが安ということになります。
逆に円の価値は上がっているので、円高といいます。 円高、円安は外国の通貨に対する相対的な「円の価値」のことを指しています。

 

円安ドル安画像
一方、為替レートが1ドル115円に動いたとします。
1ドルの価値が110円から115円に上がったことになりますので、ドル高ということになります。
逆に円の価値が下がっているので、円安といいます。

 

外国為替は、常に変動していますが、その値動きを利用して上がると思ったら買い、 下がると思ったら売ることで利益を上げることができます。
利益の仕組み
↑上がった時
例えば、1ドルが100円のときに、100万円を投資して、1万ドルを買ったとします。 その後、思惑どおり、1ドルが105円に値上がりしました。
そこで、1万ドルを売ります。 100円で買ったドルが105円で売れ、1ドルあたりの利益が5円です。1万ドルで5万円の利益です。
これを「為替差益」と呼びます。
↓下がった時
逆に、ドルが値下がりして、1ドルが95円になったらどうでしょうか。1ドル当たりの損失が5円となり、1万ドルで5万円の損失となってしまいます。 これも「為替差損」と呼びます。

レバレッジ
FX取引においての大きな特徴として少ない資金で大きな取引ができる「レバレッジ」があります。
「レバレッジ」は、預けた資金を担保に、預けた資金の何倍もの取引ができる仕組みです。

1ドルが100円のときに、1万ドルを買うには100万円の資金が必要になります。
(100円×10,000=1,000,000円=10,000ドル)


しかし、FXは4万円の資金ががあれば、最大で100万円の取引ができる仕組みとなっています。この仕組みをレバレッジといい、今回のケースはレバレッジ25倍の取引となります。

FXは株式などの金融商品とは異なり24時間いつでも取引をすることができます。※土日を除きます。
FXの取引が24時間可能な理由は、為替の取引が世界中のあらゆる場所で行われているからです。
取引は5時頃からオセアニア市場(ニュージーランド・オーストラリア)から始まり、続いて9時から東京市場(日本・香港・シンガポール)がオープン。夕方17時頃から欧州市場(ドイツ・スイス・フランス・イギリス)に移り、21時頃からニューヨーク市場(アメリカ・カナダ)が始まります。
そして、ニューヨーク市場が終わる頃には、再びオセアニア市場がスタートするので、 外国為替市場は24時間取引できる市場となっています。
世界の市場
24時間取引ができる中でも、取引が活発になる時間というものがあります。
ロンドン市場とニューヨーク市場の開いている、日本時間の21時~27時にあたります。
この時間帯は取引参加者も増え、米国の経済指標が発表されるので値動きが活発になります。

FXは、「買い」だけでなく、「売り」からも取引を開始することができるため、 相場が上がっても下がっても利益を得ることができます。
買い
例えば、1ドルが100円のときに1ドルを買います。 その後、1ドルが101円に値上がりしたので、1ドルを売った場合、利益は1円になります。
売り
1ドルが100円のとき、1ドルを売ります。その後、1ドルが99円に値下がりしたので、 1ドルを買い戻します。この場合、1円の利益を得ることができます。

FXは、2つの国の通貨を交換する際に金利も交換しています。
この2通貨間の金利差を日毎に割って調整した金額のことを「スワップポイント(金利差調整額)」といいます。
金利差調整額
外貨預金は満期にならないと金利がもらえず、満期前に途中解約すると金利の利率が中途解約利率に変更され、解約手数料が発生します。
一方、FXは金利の高い通貨を買って、金利の安い通貨を売ると、保有した日数分のスワップポイントをもらうことができ、さらに解約手数料はかかりません。
このスワップポイントがFXの人気の理由の一つとなります。
1ドル100円のときに1万ドル買った場合のスワップポイント
●1日あたりのスワップポイント=(保有数量×為替レート×金利差)÷365日
●100円×10,000通貨×(1.75%-0.1%)÷365日=45.2054……≒約45円
スワップポイント
1年間、為替レートと金利差とスワップポイントが変わらないとした場合
45円×365日=16,425円 がもらえることになります。

スワップポイント毎日受け取ることができるので、今日買って1週間後に売って解約しても、1週間分のスワップポイントは手に入ります。
金利の低い通貨を買って、金利の高い通貨を売って ポジションを保有する場合は、 スワップポイント支払うことになります。

FX取引では、売値と買値の2つの価格が同時に表示されます。
この売り値(Bid)買い値(Ask)の差を「スプレッド」と呼びます。
スプレッド
FXでは為替レートの最小単位をpips(ピップス)といいます。
1pips=1銭=0.01円となり、例えば100pipsの値動きと言ったら1円の値動きを意味します。
Pips
通常、外国為替市場では、売り値(Bid)よりも買い値(Ask)の方が高いため、新規注文が 約定した瞬間にスプレッド分の損失が発生します。
スプレッドがFX取引のコストと考えられるのはそのためです。

FX取引では、株式市場と比べて注文の種類が豊富なため、 相場状況に合わせて使い分けることでチャンスを逃すことなく取引ができます。
「成行注文」は、現在のレートですぐに取引を成立させたいときに行う注文です。どんなレートでもいいから「今すぐ買いたい」、または「今すぐ売りたい」時にこの成行注文を使います。
成行注文はわかりやすく初心者でも使いやすい注文方法です。

成行注文ではスリッページ (注文した価格と実際に成立した価格との差)が発生する場合があります。
「指値注文」は、現在のレートより有利なレートであらかじめ指定する注文方法です。

 ・買い注文の場合、現在のレートより安いレートを指定する
 ・売り注文の場合、現在のレートより高いレートを指定する
指値注文1
米ドル円が100円のときに、「99円になったら買いたい」といったときは99円で買いの指値注文を使います
指値注文2
反対に、米ドル円が100円のときに、「101円になったら売りたい」といったときは101円で売りの指値注文を使います
「逆指値注文」は、現在のレートより不利なレートであらかじめ指定する注文方法です。

 ・現在レートから上昇し、指定したレート以上になったら買う
 ・現在レートよりも下落し、指定したレート以下になったら売る

逆指値注文は予想に反した場合、損失を広げないために利用します。
ストップ注文損切注文と呼ばれたりします。
買った後に、予想に反して相場が下がり、これより下がったらさらに損失が膨らむので、損失を拡大させたくないというレートに逆指値を設定しておきます。
逆指値注文1
米ドル円を100円で売った後、「101円以上になったら、損失が大きくなるので101で 損切りしよう」と決めた場合、101円で買いの逆指値注文を出します。

米ドル円が値上がりし、101円以上になった場合、自動的に成行の買い注文が出されます。
逆指値注文2
反対に、米ドル円を100円で買った後、「99円以下になったら、損失が大きくなるので99円で損切りしよう」と決めた場合、99円で売りの逆指値注文を出します。
米ドル円が値下がりし、99円以下になった場合、自動的に成行の売り注文が出されます。

 

OCO注文とは、2つの注文(指値注文逆指値注文)を同時に出しておいて、どちらかが成立したら、もう一方の注文が自動的にキャンセルされる注文です。
OCO1
1ドル100円で買いポジションを持っている状態で、

 ・「103円になったら利益を確定して売りたい」
 ・「でも相場が下落して99円以下になったら損失が拡大しないように損切りしよう」

と決めた場合にOCO注文を使います。
OCO2
 ・103円で決済売りの指値注文
 ・99円で決済売りの逆指値注文

の2つを同時に注文を出すことができるのがOCO注文です。
IFD注文(イフダン注文)とは新規注文と決済注文( 利食いまたは損切注文)をワンセットにして出す注文です。
IFD
1ドル101円のときに
「100円まで下がったら買って、その後103円に値上がりしたら利益を確定して売りたい」
と決めた場合IFD注文を使います。

 ・100円で新規買いの指値注文
 ・103円で決済売りの指値注文

の2つの注文をワンセットで同時に出すことができるのがIFD注文です。
IFDO注文IFD注文OCO注文を組み合わせた注文方法のことで、新規注文と決済注文2つ(利食い注文と損切注文)をワンセットで出す注文方法です。
IFDO
現在のレートが101円のとき
「100円まで下がったら買って、その後、103円まで上がったら利益確定して売りたい」「思惑に反して97円以下になったら損切りしよう」
と決めた場合、

 ・100円の新規買い指値注文
 ・103円の決済売り指値注文
 ・97円の決済売り逆指値注文

の3つ注文を同時に出すことができるのがIFDO注文です。
なお、決済注文はOCO注文になりますのでどちらか一つが成立したら、もう一方は自動的にキャンセルされます。

FXは、綱引きみたいなものと思っています。
綱を引っ張っている方々は世界中の投資家さんたちです。
FX参加者は「勝ちそうな方に乗っかる!」ただ、それだけなんです。
問題は「勝ちそうな方はどっちなの?」という点です。
多数派が勝つ訳ですから、多数派の投資家さんと同じ思いになることが重要だと思っています。
「同じ思いになる=同じ判断基準を持つ」これを多く見つけ出せればいいわけです。それを私はMT4インジケータで見い出しています。
綱引き

 

   

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まだまだ未熟な素人トレーダーですが
私なりに理解していることでよければお答えしますので
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